食欲不振

2017年10月22日

食欲不振は、外来の患者さんの約10%が訴えるといわれているほど頻度の高い主訴の一つです。 

食欲不振の原因は多種多様です(下図参照)が、最も多いのが胃・大腸・肝臓・膵臓などの消化器の病気です。消化器の病気では、一般に腹痛、はき気・おう吐などの症状を伴うことが多くなります。

消化器以外では、かぜや膀胱炎などの軽い感染症から、呼吸不全、心不全、腎不全などの重要な臓器の重い病気に伴ったり、甲状腺機能低下症などの内分泌の病気や亜鉛やビタミンの不足でも認めたりします。何より、身体のどこかのがん(脳腫瘍、消化器のがん、肺がん、乳がん、子宮がん、前立腺がん、悪性リンパ腫など)の進行に伴う食欲不振は、本当に要注意です。

生理的原因には、精神的・心理的なストレス、うつ病、更年期障害、運動不足、過労・睡眠不足なども含まれます。妊娠の可能性も忘れないでくださいよ。

また、たとえば、服用しているジギタリス剤などの薬の影響が強くても食欲不振が出現します。

診断や治療方針も含め、ぜひ気軽に当科担当医にご相談ください。

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